高齢者の熱中症対策を現場30人が実践する対策を16個ご紹介
今年も暑い季節がやってきました。
夏の悩みの1つに、熱中症があります。
遠く離れた親が心配。
「もの忘れがあり、1人では空調管理ができない」
「クーラーの風が嫌いで、クーラーを使わない」
「いくら言っても水分を摂ってくれない」
「昼の熱い時間帯に畑に行くので心配」
など、このような悩みや問題をご家族の方からお聞きします。
熱中症にならないように、どんな工夫や対策を行えばいいのか??
当法人はケアマネジャーが30人近く在籍。※令和2年7月現在
ケアマネジャーに聞いた、実際に行った熱中症対策を紹介します。
目次はこちら
暑い日、暑い時間帯に外へ出てしまう
→熱中症対策の為、帽子、水分持参してもらい、こまめな水分補給を行う。
→外に出る時間を、朝方や日の暮れた涼しい時間などに変えてもらう。
もの忘れがあり、クーラーをつけない
→デイサービスから帰ってきたら、デイサービス職員にエアコンをつけて頂く。
訪問介護員(ヘルパー)や訪問看護師の訪問時に、エアコンをつけて頂く。
→IoTの活用を行い、遠く離れた家族でも空調管理できる環境をつくる。
IoTとはモノがインターネット経由で通信することを意味します。
引用元アドレス:https://mono-wireless.com/jp/tech/Internet_of_Things.html
→ショートステイやデイサービス利用の検討する
トイレに行くのが嫌で水分を取らない
→訪問介護員(ヘルパー)や看護師など、本人へ影響力のある人からの声掛けをしていただき、本人へ意識付けをする。
→目盛りの付いた容器やペットボトルを利用して、どれくらい飲んだかわかるようにする。
クーラーの風が嫌いな人
→ベッドやテーブル等の位置を変えて、クーラーの風が直接当たらない配置にする。
→扇風機の利用や、窓を開放して部屋の換気を良くする。
リモコン操作が不十分で暖房になってた
→IoTを活用し、家族がリモコン操作を代行する。
→デイサービスから帰ってきたら、デイサービス職員に空調確認をして頂く。
訪問介護員(ヘルパー)や訪問看護師訪問時に、空調確認して頂く。
「電気代がもったいない」と言いクーラーをつけたがらない
→昔と今の気温が違うことを説明する。
→九州電力の割引プランの申し込みをする。
2020年9月分の電気料金において「 1,500円」割引いたします。
引用元アドレス:http://www.kyuden.co.jp/press_h200714-1.html
→湿度計を設置し、室温確認できる環境をつくる。
咳込んで飲み込みが、難しい
→氷、ゼリー、果物、アイス、シャーベットなど、水分を取ってもらう工夫をする。
※飲み込みの力が弱くなっている場合、今まで飲んでいた水分で咳込む場合があります。担当のケアマネジャーへ、水分摂取の方法を相談しましょう。
もの忘れなどにより、季節感がなく厚着をしている
→関わっている人たち(介護サービス事業所や家族)に、季節に応じた適切な服装になるよう声をかけていただく
今回は、介護保険サービスを利用している利用者さんに、実際に行っている対策を紹介しました。
今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、マスクを着用している方が多いと思います。
マスクを付けていると喉の乾きを感じにくく、脱水のリスクも高まりますので、こまめな水分補給を心がけましょう。