ケアマネジャーは選ぶことが出来る。行政の一員だった保健師をアドバイザーに招き、“質の向上”に取り組んでいます。
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ケアマネジャーとは?
ケアマネジャーは、2000年の介護保険法とともに誕生した専門職です。
介護保険のサービスを利用するには、まず介護保険の申請を行い、認定を受ける必要があります。
詳しい流れはコチラ。
介護保険の認定を受けた後、自宅で介護サービスを受ける為に
“ケアプラン”と呼ばれる、在宅生活を送るために、介護サービスを利用する計画書が必要となります。
そのため、ケアプランを一緒に作成する“ケアマネジャーを探す”必要があります。
※ケアマネジャーへの相談は、利用者の料金負担はございません。
ケアマネジャーは選ぶことができる。
ケアマネジャーが在籍している施設は、主に以下の3カ所あります。
- 地域包括支援センター
- 居宅介護支援事業所
- 介護老人福祉施設
その中でも、自宅で生活する方の支援を行うケアマネジャーが常駐する相談窓口を
「居宅介護支援事業所」といいます。
このケアマネジャーは、ご本人・ご家族が選ぶことができます。
メディカルネットワークは、その「居宅介護支援事業所」の1つです。
居宅介護支援事業所は、在籍人数、病院に併設、施設の併設など、
事業所によって規模や特徴が違います。
どの事業所も、利用者・ご家族の生活の支援を行うため、
“質の向上”を目指して研修参加や、独自の取り組みがあり内容は様々です。
今回の記事では、メディカルネットワークでしか行っていない
「ケアマネジャーの“質の向上”を目的にした取り組み」
を、ご紹介を行います。
医療・福祉・介護保険・被爆者援護に精通した保健師がアドバイザーとして在籍。
メディカルネットワークでは、
令和3年8月より、行政の一員として長らく保険福祉に携わった
保健師である吉峯悦子氏をアドバイザーとして招き、
当事業所にてケアマネジャーへ助言・指導を行っています。
吉峯悦子氏のこれまでの活動内容
介護保険は2000年に施行されましたが、
それ以前から、ひとり暮らしや高齢者のみの方など支援が必要な方の自宅へ訪問し
・相談助言
・手続支援
・ベッド上での清拭・洗髪
・病院受診介助
などの支援を行いました。
介護保険施行後は、医療、障害、高齢者、介護保険制度にかかわる方々へ、
保健師として相談・助言を行いました。
また、地域の方々への関りとして、
独居老人を、地域で行われている食事会へ繋ぐ役目や、
その他の支援を求める方に耳を傾けながら
高齢者サロン、認知症サポーターなどを、
求められている地域でのサービスを住民の方々と創ってきました。
助言・指導を受けたケアマネジャーの声。
利用者様が置かれている状況や環境によっては、
介護保険のみでは生活を支えるのが難しい事があります。
ケアマネジャーには、多角的で、幅広い視点が必要で、
介護保険以外のサービスの情報提供を求められる場合があります。
その為、ケアマネジャーとして必要な技術や、支援方法は
常にスキルアップが求められています。
ここからは、助言、指導いただいた内容を紹介します。
身寄りがなく、頑固な一人暮らしの方について。
困っていること。
・高齢独居で身寄りが身近にない。
・生活全般においてこだわりが多く、他者のアドバイスを受け入れない。
・介護サービスだけでは限界がある中、今後の在宅生活をどう支援していくかを検討したい
・夜中や土日の転倒が多い。
・夜間に近隣の方に大声で助けを求める事など問題行動がある。
・救急車の要請が適切ではない事がある。
具体的な対策。
・救急車の代わりに、夜間にかけつける民間業者が助成の対象になる可能性を確認した。
・介護サービス事業所や、地域の民生委員など本人にかかわる人たちと、消防隊も参加した会議を開催し、情報共有できる方法を行政に相談した。
その後。
金銭面でも負担が少なく、本人がサービスを受け入れるきっかけになった。
脱水症状で入院を繰り返している方について
困っていること。
・パーキンソン病があり独居。
・自宅で転倒や脱水で入院を繰り返している。
・ショートステイ利用を一度は納得され利用したが帰宅願望が強く訴えが続いている。
・家族も県外在住のため、現在の身体状況では自宅での生活を継続することが難しいということを本人に理解して頂く方法。
具体的な対策。
脱水防止のため1日に水分をペットボトル2本は最低でも飲むこと。
3食きちんと食べることなど目に見える目標を立てる。
県外在住の家族と、今後の生活について話し合う事を提案。
その後。
・上記のような提案を行い、本人が納得された。
・県外在住の家族、包括の担当者とともに本人宅で面談し、
今後の在宅生活について話し合いを行う予定になっている。
自宅で役割がない方について。
困っていること。
40代の女性で、本人の役割が見出せない。
具体的な対策。
障害福祉サービスの提案。
その後。
目に見える目標を立てることで、メリハリのある毎日を過ごせるようになった。
介護の相談は、メディカルネットワークへ。
自宅で生活する方の支援を行う、居宅介護支援事業所は
利用者・ご家族が選ぶことができます。
当社には、白木町、長与、花丘町の3カ所に居宅介護支援事業所があり、
総勢25名のケアマネジャーが所属しております。
介護保険のみならず、様々な視点から
生活のサポートを行うメディカルネットワークへご相談ください。
相談の際は、「ホームページを見た」と、おっしゃっていただくとスムーズです。