物忘れの相談あっています
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最近物忘れが増えてきたケース
登場人物
介護の相談受付
ある日、ご家族よりお母様のことで相談がありました。
70代のご夫婦と50代娘さんの三人暮らし。ご利用者様 要介護1の認定。
「最近、母の物忘れが酷くなって困っています。本人が病院嫌いなので、まだ病院には連れて行ってないのですが、認知症じゃないかと心配しています。」
「それはご心配ですね。普段の生活で、このようなことにお心当たりはありませんか?」
例えば・・・
・同じことを何度も言う。
・しまい忘れ・置き忘れが増え、いつも探し物をしている。
・財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う。
・料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった。
・約束の日時や場所を間違えるようになった。
・慣れた道でも迷うことがある。
・些細なことで怒りっぽくなった。
・下着を替えず、身だしなみを構わなくなった。
・趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった。
など・・・
「そういえば・・・昔から料理が得意な母でしたが、最近は味付けが変わってきたように感じます。鍋を火にかけて忘れることもあります。」
「同じ話を何回もするようになったなぁ。」
「お財布や家の鍵をどこになおしたかわからい時があるけど、もう年だから・・・」
「トイレが間に合わず失敗することもりますし、一人でお風呂に入っても体を洗わないので、私が一緒に入って洗ってあげています。」
「一番困っているのは、夜中に目を覚まして、家に帰ると言ったり・・・。一度、近所に買い物に行って、お巡りさんと一緒に帰ってきたこともありましたよ。」
「誰でも年齢を重ねると物忘れは出てきます。しかし、年相応の物忘れと認知症は違います。また、物忘れなどの認知症状が出ても元の病気をきちんと治療することでおさまる場合もあるので、一度専門医を受診された方が良いと思います。」
「そうですね。今度病院に連れて行ってみます。でも、このところ夜中に落ち着かなくて、父も私も眠れないんです。私も昼間は仕事をしているので、寝不足でつらいです。」
「それは大変でしょう。治療ももちろん必要ですが、本人様とご家族様が落ち着いて生活できるようにすることも大切です。一緒に考えていきましょう。」
生活に対する意向の確認
「このところ忘れっぽくなって不安です。でも、思い出のいっぱい詰まった自宅から離れたくないです。」
「今まで連れ添ってきたので、最後まで一緒に生活したいと思っています。自分も腰が痛くてつらい時があります。年には勝てません。」
「私としても、家族三人仲良く暮らしていきたいです。でも、私も仕事しないといけないし、父が倒れてしまわないか心配です。」
出来る事・困っている事の確認
ケアマネジャーは、ご本人・ご家族がもっている強み(出来る事・意欲・生活環境など)やご本人・ご家族が抱える、漠然とした不安を解決していけるよう、困っている事や今後の生活に対する希望を、1つ1つ確認します。
「買い物とかは手伝えるが、一番困っているのは、夜に眠れないことです。」
「そんなことはないと思うんだけど・・・」
「母が起きると、外に出てしまわないか心配で、家族も眠れないです。」
「今はどうにかなだめて落ち着いてますが、これからも続くと娘も私も倒れてしまいそうです。昼間も目が離せないし・・」
「今一番のお困りは、皆さん夜に睡眠がとれないことですね?」
「はい。買い物や料理、入浴などは父と二人でなんとか手伝えます。」
「夜にゆっくり休めれば、まだまだ頑張れます。」
介護サービスのプラン作成
「昼間の活動を活発にすることで、生活リズムができ、夜ゆっくりお休みになれるようになることもあります。例えば、お母様にあったデイサービスを利用することで、色々な刺激や楽しみにつながります。」
「料理が好きなので、料理をつくれるデイサービスなら利用してくれるかも。」
「昔から、料理を作って皆さんに振る舞うのが好きなのよ。そんなところがあれば行ってみたいです。」
「先々、ご家族様の用事があるときは、夜にお泊りが出来るショートステイも利用することが出来ます。」
「それは助かりますね。今はまだ大丈夫ですけど、その時は相談します。」
このようなサービスの提案を行い、本人・家族と一緒に決めていきます。
サービス利用の形がある程度決まりましたら、利用するサービス事業所の方との面談をします。
サービス担当者会議
介護サービス利用前に、ご本人・ご家族との面談も含め
ご本人の身体の事、病気の事など安心して在宅生活が送れるように、介護サービス提供事業所担当者が集まり、情報を共有します。
また、サービスの開始時期、注意点などを確認し、利用に向けて準備を進めていきます。
介護サービス開始と、サービス利用後の生活を確認
介護サービスを開始後、ケアマネジャーは定期的にご自宅を訪問し、生活や介護サービスの状況をお聞きします。
「デイサービスを利用してからの生活はいかがですか? 夜は眠れるようになりましたか?」
「はじめは不安でしたが、デイサービスの皆さんと一緒に料理を作ると楽しいです。もっと早くから行けばよかったと思います。」
「デイサービスでは、料理以外にも体操や外出もあり、とても楽しんでいるようです。デイサービスに行った日は、夜もぐっすり寝てくれるので助かっています。」
「デイサービスは本人も楽しいようで、笑顔が増えたように感じています。あの後、教えて頂いた専門医も受診し、お薬を出して頂いたので、随分落ち着いて生活できるようになりました。おかげで、私も父もゆっくり寝れるようになりました。」
このように状況確認や提案を行い、サービス事業所の方々と一緒に、在宅生活を支えていきます。
※なお、同じ状況でもサービスは、ご本人やご家庭の事情によって異なります。
今回、ご紹介したケースは一つの例えです。
介護についてお悩みの方は、お近くのメディカルネットワークにお電話ください。
相談は無料です。








