メディカルネットワークの事例検討会は、外部から見てどうですか??
「ケアマネジメントの質の向上」は介護保険制度の上でも推進されるテーマであり、課題です。
“スキルアップ“と簡単に言っても意外に根深い課題です。
自己学習や外部研修等へ参加するにも時間的に厳しいのが現実で、事業所・個人のレベルにもばらつきがあり、「高レベルでの平準化」は高いハードルになっています。
例えば事業所に1人しかいないケアマネジャーや、定期的な勉強会ができない事業所等、「誰に相談しよう?他の視点は?」等々悩みは尽きないと耳にします。
いわゆる“機会の確保“自体が難しいのです。
さて、私たち メディカルネットワークでは“スキルアップ”の為、定期的に「事例検討会」を開催しており、「機会の確保」を実現しています。
平成28年12月に行われた事例検討会において、ケアプランセンターサンブライト愛宕の太田ケアマネジャーより参加希望があり、メディカルネットワークとしても“外部からの視点”を取り入れる為、事例検討会を一緒に行いました。
今回その内容についてご紹介します。
*外部からの参加者受け入れに関して、個人情報の取り扱い上個人を特定出来ないよう充分な配慮を行った上で開催致しました。
ケアプランセンター愛宕の太田ケアマネジャーには、事例検討会終了後に快くインタビューへお答えいただきました。ありがとうございました。
今回、太田ケアマネジャーから頂いたご意見は、当社にとっても自信につながりました。
<インタビュー内容>
Q・今回、他法人の事例検討会に参加して頂いた印象はいかがでしたか?
A・私はつい最近まで施設にいたので、純粋に居宅のケアマネジャーの視点に驚きました。経済面や家族の関わり等、施設ではそれほど踏み込む領域では無かったのでとても参考になりました。
Q・今回一つの事例に対して検討したわけですが、今までにこのような状況を体験された事はありますか?
A・地域包括支援センターのケース会議に参加した事はありますが、今回のようにケアマネジャーが数十人(24人)いる環境で、1つの事例に対してディスカッションする機会はありませんでした。
Q・大勢のケアマネジャーの中での意見交換をどう感じましたか?
A・沢山の視点や考え方があり驚きでした。多くの意見や提案を聞く事で自分自身の視野も広がりました。
Q・会議自体について伺います。進め方や参考になった事は何ですか。
A・これだけ大勢のケアマネジャーが質問に対して方法や提案、意見を出されていました。全員参加がなされているという事ですね。アセスメントをする上で、実際の場面での相談の仕方、利用者さんに対しての情報収集やニーズの求め方がとても参考になりました。
Q・最後になりますが、今回の検討会を通じて事業所として、あるいはケアマネジャーとして実践してみたい事、取り組みたい事はありますか。
A・自分のいる事業所で行っている事例検討会でも今回の内容を参考にしてみたいと思います。地域包括支援センターでの事例検討会に参加する機会があると思いますので、私自身も質の向上を目指したいと思います。
地域包括ケアシステムの構築を目指し、各地域では現在様々な取り組みを始めています。その中に地域ケア会議という言葉がよく聞かれるようになりました。また、困難ケースに直面する可能性も多くなる一方、ケアマネジャーの高いスキルも要求されると考えられます。 “スキルアップ”の為に“機会の確保”は必要です。
私たちは今後も、定期的な事例検討会を継続していく事で、「質の高いマネジメント」を実現していきたいと思います。